先日、とある個別レッスンをしていた時、生徒さんが私に
「あ!!先生!!ハンバーグ!!」と言ってくれました。
レッスンの途中で、しかも問題を考えている中、急に・・・
「ん?どうした?今日の晩御飯がハンバーグなの?ハンバーグが大好きなの?」と聞くと、
「給食でハンバーグ」と。
「今日の給食でハンバーグが出たの?」「うん」
「美味しかった?」「うん」
「ハンバーグが出てくると〇〇ちゃんは嬉しいの?」「うん」
「そっかー、そうゆうお話だったんだねー。急にハンバーグだけ言うから何のお話かわからなかったよー」
後で、「ゆっくりでいいから、もう一度さっきのハンバーグの話聞かせてくれる?」というと、
ゆっくり丁寧に教えてくれました。
「わあー!そうだったんやねー!いいお話聞かせてくれてありがとう。お話上手だったよ」
という流れで、最後レッスンは終わりました。
これって、多分急に給食のことを思い出して、「この嬉しかった気持ちを早く伝えたい!」と思って、
彼女ながらに一生懸命伝えてくれたんだと思います。
話の構成、時系列など、そこまで考えてお話するのは、大人でも難しいですよね。
「あれ?うまく伝わってないなー」なんてこと私もしょっちゅうあります。
勉強する上でも、「説明」は大事な要素になっています。
私はレッスンの中で、たくさん質問します。
特に文章問題などは、読解ができているのか問題を解く前に聞いたりします。
式も答えも合っているけど、考え方が全く分かっていなくて、たまたま合っていたなんてことも多々あります。
なので、出来上がった式の意味を質問して「お友達に教えてあげるように説明してくれる?」と言います。
うまく説明できるということは、きちんとその子の頭の中に入っていて、完璧な状態。
人に伝えることで、またその考え方も定着します。
「説明できなくても、なんとなく理解できているな」「問題の意味が分からない」という生徒さんもいます。
そんな生徒さんには、「まず作戦立てよう!どうしたらいいかな」と。
作戦が立てられたら、それを式にする。そしてその式で「何が出てきたのか」をしっかりと把握させる。
最後に答えがでてきたら、もう一度お友達に説明してあげてと声を掛けます。
最初はうまく説明できない生徒さんも、回数を重ねるごとに上手に説明できるようになってきます。
そして褒めてあげる。この繰り返しでどんどん話すちからは上達していきます。
私も、日々生徒さんのそんな成長にワクワクを感じながらレッスンをしています。
お家でも、たくさん聞いて、上手じゃなくてもたくさん「話す」といことをさせてあげてくださいね。