家庭教師として多くのご家庭に伺うなかで、同じ学年でも「どんどん進める子」と「立ち止まってしまう子」がいることに、よく出会います。
そして多くのお母さまが、それぞれ別の悩みを抱えていらっしゃいます。
どちらのタイプのお子さまにも共通しているのは、学びのペースがその子自身の個性と深く結びついているということ。
今日は、実際の指導の中で感じてきたことをもとに、大手塾ではできない家庭教師だからできることや、
「学びの進み方の違い」と「ご家庭ができるサポート」についてお話ししてみたいと思います。
1. どんどん進むタイプのお子さま
特徴
・理解が早く、新しい単元を前向きに楽しめる
・自信が育つとさらに加速する
・難問への挑戦に喜びを感じることも多い
よくある課題
進度が早い子には早い子ならではの心配があります。
- 周りとペースが合わず、学校で退屈してしまう
- 「できる自分」を守ろうとして、失敗する経験を避ける
- プライドが高く、間違いをみとめられない
- つまづいた時のメンタルが揺れやすい
特に最後の点は、ご家庭でも意外と気づきにくい部分です。
家庭教師としてのサポート
このタイプのお子さまには、**「成功の経験」だけでなく、「適度なつまづき」**を用意してあげることが大切です。
ちょっと背伸びをする問題に挑戦しながら、もしうまくいかなくても「挑戦する姿勢こそ成長」と伝えていきます。
この「ちょっと背伸びする問題」が難しく、難しすぎるとメンタルがしんどくなるので、ほどほどの問題をチョイスしています。
また、同じ問題を解けたとしても、それを説明してもらうとうまく説明できていないことがあるので、
しっかりと説明できるように声掛けしていきます。
また、プライドが高く「間違いを認められない」子も多いので、間違いはもっと成長できるということだよとも声掛けしています。
2. ペースがゆっくりなタイプのお子さま
特徴
・丁寧に理解したい
・一度立ち止まると、先に進むのに時間がかかる
・慎重で、不安が強く出やすい
お母さまのよくある悩み
- 家での声かけが難しい
- 苦手単元が多く、何から手をつけたら良いのかわからない
- 他の子と比べてしまい、気持ちが焦る
実際、このタイプのお子さまのお母さまは、**「もっと簡単に進めてあげたいのに…」**と、心がぎゅっとなるほど深く悩まれていることが多いです。
家庭教師としてのサポート
ゆっくり進む子は、一度理解するととても強い粘りでの集中を発揮します。
だからこそ、最初のつまづきを一緒にほぐしてあげることが重要です。
私はこのタイプのお子さまには、
「一歩ずつ進んで大丈夫」
という安心感をまず渡し、そのうえで、理解が積み重なる喜びを丁寧に育てるようにしています。
何度でも説明し、繰り返しの練習をしてもらいます。
学校の授業に心配なくついていけるように、少しだけ学校より進んだ単元を予習しておくのもひとつです。
保護者の方には「戻る」という選択肢を怖がらずにしてもらい、その子のペースで進めるように声掛けしています。
3. 二人の違いは「優劣」ではありません
勉強のスピードは、才能の差ではなく、脳の得意・不得意や気質、経験によって自然に生まれるものです。
どんどん進む子は、スピードという強みを生かしながら、つまづいたときの対処を学ぶ必要があります。
ゆっくり進む子は、時間をかけて理解を積み重ねることが、後の強い学力につながります。
大切なのは、
その子の特性に合った学び方を選び、適切な伴走者がいること。
これは、どちらのタイプの子にも共通しています。
4. ご家庭ができる一番のサポート
家庭教師として多くのご家庭を見てきて実感することがあります。
それは、
「子どものペースを尊重する姿勢」ほど、学習に良い影響を与えるものはない
ということです。
もちろん心配や焦りは自然なこと。
でも、次のひとことがあるだけで、お子さまは驚くほど安心します。
- 「ゆっくりで大丈夫だよ」
- 「できるようになったね。前より進んでるよ」
- 「今日はここまで頑張れたね」
この“肯定の言葉”は、勉強を進めるうえでの大きな力になります。
「どんどん進むお子さま」も「ペースがゆっくりなお子さま」も肯定されることで自信を持てるようになり
「他人(お友達)を認める」という力もつくように感じます。
私たち大人は、「他人と違って当然」「価値観の違う人がいるのは当たり前」と分かっていても、
こと子どものことになると、ついつい他のお子さまと比べてしまいますよね。
それも自然のことなので、それを吐き出せるようなコミュニティが必要かもしれません。
私も保護者の方の悩みに耳を傾けながら、一緒にお子さまたちの成長を見守ることができたら嬉しいです。
おわりに
子どもたちは、一人ひとり違うペースで成長していきます。
だからこそ、焦らず、その子自身の歩幅で進むことができる環境を整えることが大切です。
私は家庭教師として、
「ただ勉強を教える人」ではなく、「心と学びの両面に寄り添う伴走者」でありたい
と考えています。
もしお子さまの学習面で不安やお悩みがありましたら、どうか一度ご相談ください。
お一人お一人に合った方法で、安心して進んでいけるサポートをさせていただきます。

