現代社会は日々進化し、専門知識の要求や技術が高まる中で、数量の感覚はあらゆる層面で不可欠な要素となっています。この能力養うことは、単に学校の成績を高めるためではなく、子ども達の将来の生活能力、社会性、問題解決力能力の基盤を作るためにも必要不可欠なものです。今回は数量感覚を学ぶことがなぜ大切なのかのお話をしたいと思います。
数量感覚とは何か
「数量感覚」とは、日常の生活の中で「数」と「量」に関する概念を相対的に捉える感覚のことです。これはある意味、数学の基本となる力ですが、数学のような計算だけを意味するわけではありません。「家族で食事をするときにお箸を何膳用意すればいいのか」「お友達が来た時に配る飴は何個用意したらいいか、また何個づつ配れるのか」など、日常の生活に密着しているものです。
子どもは数を理解する基礎として、日常の中から解釈を試みる力を作り上げています。この時期に、数に触れ、相対的な感覚を養うことは、後の学校教育や成人となってからの実用性の高い思考の基盤となります。
あなたのお子さんは、ご家族分のお箸を用意したり、おさらを用意したりすることができていますか?ごく当たり前の日常生活から数の知識、量の知識は始まっています。
サニーサイド個別学習指導ではその日常生活をもっとさらに楽しく紐づけるために「数量感覚」をしっかり身に付けておくことをおススメしています。
数量感覚の重要性
数量感覚を養うことで、数学的思考を自然に身につけることができるという効果があります。この能力を養うことで、学校の学習の第一歩を加速し、知らないうちに「算数」が好きになっていきます。
1. 論理的思考の基盤を作る
数量感覚を育てることは、論理的思考力の発達に直結します。たとえば、物事を順序立てて考える力や、関係性を理解する力は、日常の遊びや生活を通じて自然に身につきます。ブロック遊びやパズル、積み木などは、物の形や大きさ、数量の概念を楽しく学べる手段です。
2. 問題解決力の向上
数量感覚を持つことで、子どもは日常の問題に対して柔軟な発想で解決策を見つける力が身につきます。たとえば、お菓子を分け合う際に「何個づつ分けたら公平か」を考えたり、「どちらが多いか」を比較することで自然と数量を意識するようになります。さらに、少し俯瞰的に考えることができたり、少し先回りして「こうしたら相手は喜んでくれるかな」と自ら考える能力も身に付きます。
3. 将来の学習への準備
数量感覚を育むことで、学校教育における算数や数学の理解がスムーズになります。数の概念や四則演算の基礎が自然に身についている子どもは、学校での授業でもつまずきにくく、学習意欲が高まる傾向にあると思います。
4. 日常生活での応用力
数量感覚は、日常生活のあらゆる場面で役立ちます。買い物での計算や時間の管理、料理の分量を測るといった実用的なシーンで、数量感覚がしっかりしている子供は自立した生活スキルを身につけやすくなります。
数量感覚は遊びや日常生活から!
1. 遊びを通じて学ぶ
子どもは遊びの中で自然に学ぶことができます。ブロック遊びや積み木、パズル、数を使ったゲームは、数量感覚を育てる最適な方法です。たとえば、積み木で「いくつ積めるかな?」と挑戦することで、量やバランスの感覚を養います。指先を積極的に使うことで脳の刺激にも
2. 日常生活で数を意識させる
日常生活の中で数や量を簡単に学ぶことができます。
- 「りんごが3個あります。1個食べたら残りはいくつ?」
- 最初は家族の食事の用意で「お箸は何膳必要かな?」「コップ人数分出してくれる?」
- 時計を見て「あと何分でご飯の時間かな?」
- 「ママと二人で半分こしょうようね。この飴何個づつになるかな?」など、日常の中で少し声かけするだけでOK
3. 絵本や歌を活用する
数に関する絵本や歌は、子供にとって楽しい学びの手段です。リズムに合わせて数を数えたり、絵を見ながら「いくつかな?」と問いかけることで、数の認識が深まります。
4. 比較する経験を増やす
大小、長短、多い少ないなどを比較する経験を日常的に取り入れることも大切な学びです。たとえば、「どっちが大きいかな?」「このお菓子はどっちが多い?」といった質問をすることで、子供は自然と数量を比較し、理解を深めていきます。と同時に「大きい・小さい」「長い・短い」「重い・軽い」「深い・浅い」などの反対を意味する言葉も学ぶことができます。机上でのお勉強より数段子どもの印象に残り、忘れない本当の意味での勉強になります。
まとめ
数量感覚を学ぶことは、子どもの将来における学習や生活、社会性の基盤を作るために非常に重要です。遊びや日常生活を通じて自然に数や量を意識する機会を増やすことで、子どもは楽しみながら数量感覚を養うことができます。この力は、学校教育だけでなく、日常生活や将来の問題解決にも大きく役立つものです。どうか机上のお勉強も大事ですが、その前に日々の生活の中で親子の会話を楽しみ、たくさんお子さまに接して声かけをし、「体験」をたくさんさせてあげてください。きっと素晴らしいお子さまに成長します。
私もレッスンの中でたくさんの声かけをし、一緒にお子さまをサポートしていきたいと考えております。