年末を迎えるこの時期、いくつか嬉しいお知らせが重なりました。どれも、日々の学習の積み重ねが静かに実を結び始めていることを感じさせてくれる出来事でした。
一つ目は、これまで学校のテストでなかなか点数が取れず、保護者の方も学校でどんどん進むカリキュラムを少し心配されていました。私が見ている限り、その子には少し不器用な面や時間のかかる部分はあるものの、ゆっくり順を追って説明するときちんと理解でき、「時間とやり方が合っていなかった」という印象。私とのレッスンである基本的な「数量」からの計算も回数を重ねるごとに安定していき、同時に「思考力」をどんどんと進め、無理なく楽しく取り組んでくれていました。私と一緒に勉強を始めてから数か月が経ち、学校のテストで100点を取れることも増えてきました。点数そのものも嬉しいですが、それ以上に「自分はできるかもしれない」という感覚を少しずつ持てるようになってきたことが、何より大きな変化だと感じています。
もう一つは、冬休み前の終業式で渡された通知簿のお話です。兵庫の私立小学校に通っている生徒さんで、評価の仕組みが、その学校では「よくできている」「できている」「がんばろう」の三段階と数字の1から5の5段階評価の二つの評価がある学校で、全て「よくできている」に〇があるのに、「5」はほとんどの生徒が取れないと言われているらしいのです。そんな中、算数で初めて「5」の評価がつき、本人もとても喜んでいたみたいです。保護者の方からは、成績だけでなく、学校生活全体に前向きな変化が出てきて、授業や行事にも積極的に取り組むようになっているというお話もありました。勉強を通して「分かる」経験が増えると、子どもは自然と表情や姿勢まで変わっていくのだと、改めて感じさせられました。
他にも、「先生とレッスンをしてから、自信がついていると子どもを見ていて確信がもてます」というお言葉をいただけて、本当に嬉しく思います。
どのエピソードにも共通しているのは、特別な近道があったわけではないということです。その子のペースに合わせ、分かるところまで戻り、できることを一つずつ積み重ねていった結果が、少し時間をおいて形になって表れただけだと思っています。年末に届いたこれらの知らせは、私自身にとっても「このやり方でいい」という静かな確信を与えてくれました。数字や評価の裏にある、小さな成長や自信の芽を、来年も大切に見守っていきたいと思います。
みなさま、よいお年をお迎えください。

