私の子どもたちはすでに社会人になり、私の周りには子育てがひと段落した友人がたくさんいます。
今日は、その中の一人から聞いた、あるお話を紹介させてください。
その方とは、息子同士が中学・高校の同級生で、私たち親もPTA活動を通して知り合い、友人となりました。
その息子さんが、まだ小学生だった頃、親子で柿を食べていたときのこと。
息子さんがふと「この種を庭に埋めたい」と言い出し、実際にその柿の種を庭に埋めて、大切に育て始めたそうです。
ことわざにもあるように、柿の木は実をつけるまでに長い年月がかかります。
その柿も、本当に8年の時を経て、実をつけたそうです。
その柿は渋柿だったそうで、それ以来、毎年干し柿にして食べるのが恒例になったそうです。
社会人になった息子さんも、毎年お正月にはその手作りの干し柿を食べながら、当時のことを懐かしく思い出し、家族で楽しい時間を過ごしているそうです。
この話を先日初めて聞いて、なんだか心がほっこりしました。
子どもの何気ない一言を、「無理だよ」と流さず、きちんと受け止めたお母さん。
正直なところ、「そんなに広い庭、なかなかないよね」とつっこみたくもなりますが、きっと一緒に話をしながら水をあげたり、成長を見守ったりしていたのでしょう。
教育というと、つい「何を教えるか」に目が向きがちですが、こうした日常の関わりの中で育まれるものこそ、子どもの心に長く残るのかもしれません。
そんなことを改めて感じさせてもらった出来事でした。
忙しい毎日の中でも、こうした瞬間を大切にしていきたいですね。

